魯山人醤油
奇跡の大豆・小麦から生まれた”奇跡の醤油”
「今の便利さを一切用いず、その昔、あったような醤油を造りたい」
そんな思いから「有限会社魯山人倶楽部」と「湯浅醤油有限会社」が開発したのが「魯山人」の醤油です。 かつて北大路魯山人が活躍していた大正~昭和初期をイメージし、その頃に合ったような醸造を試みながら製造しました。
醤油の主原料となる大豆と小麦は、無肥料自然栽培によって育てられたもの。 農薬や肥料を一切用いない自然栽培では、昔のように畑に多くの微生物が宿り、多様性の高い土に変化していきます。 自然が作りあげたこれらの素材は、安心安全なのは勿論、風味も豊か。素材そのものに深い味わいを有します。 その奇跡の大豆・小麦に北海道芦別の無肥料自然栽培された米と五島灘の塩、日本食にとって欠かせないミネラル群溶液というシンプルな素材構成のもと木樽で長期に丁寧に仕込んだのが「魯山人」醤油なのです。
記述によると、魯山人は関西の薄口醤油を好んでいたとかで、そんな彼の嗜好もあわせて、少し薄口醤油のような配分で醸造しています。 ただ、他ではあまり例のない要素(無肥料自然農法で育てた素材)で造ったので、できあがったものは、従来の醤油とは一線を画すものに。 従来からある濃口醤油や薄口醤油の数値を遥かに凌ぐ値を示しています※。 曖昧な言い方で申し訳ないのですが、気持ちは薄口で醸造し、できあがったのは濃口。 旨みはたまり以上と言うしか表現方法がありません。 まさにノンジャンルな醤油ができあがったと言っても過言ではないでしょう。
一口味わうと、まず甘みが感じられ、醤油独特の辛さが後を追ってきます。 但し、その辛さは舌に残らず、口内でパッと消えます。 雑味がなく、ナチュラルな風味は、まさに魯山人の美食を彷彿させるかのよう。 かつて魯山人が発した「美味しいものを食べるのではなく、美味しく食べる」が実践できると思います。 魯山人は昭和24年にパリの三ツ星レストラン「トゥール・ジャルダン(東京ホテルオークラにもあり)」を訪れた際に、出された鴨料理が気に入らず、持参したワサビ醤油で食べたとのエピソードが残っています。 もし、その時点でこの醤油があったなら満面の笑みを浮かべて食べてくれたのではないでしょうか。
2015年2月、La Tour d'Argent系列店La Rôtisserieへも魯山人醤油が渡っています。
美と美食の世界を損なわせないために
北大路魯山人は、陶芸家・篆刻家・画家・書道家など様々な顔を持つ総合芸術家です。
料理と美食の面でも有名で、大正10年には会員制食堂の美食倶楽部を発足。その2年後には東京で星岡茶寮を借り受け、会員制の高級料亭で美食の限りをつくしました。その頃に比べると、現代は情報の発達により、底辺層が底上げされた分、本物の美食が希薄になった感すらあります。
有限会社 魯山人倶楽部では、魯山人ブランドのひとつ「きもの魯山人」を世界に発信するだけでなく、彼の描いた美食の世界をも探求しており、本当の"いいもの"をお届けします。
湯浅醤油ボームページ http://www.yuasasyouyu.co.jp