長浜 安藤家を訪問

爆弾低気圧が過ぎ去った10月の晴れた午後、
以前から伺いたいと熱望していた長浜の安藤家を訪問しました。
ご存知のように、ここに2年ほど魯山人さんは滞在した屋敷です。
魯山人さんはこの家で、篆刻や書を作成していました。
篆刻といっても木板に掘られたものが多く、
中には、長さ3mもあるような福島の呉服屋さんの大きな看板もありました。
このお屋敷の離れに「小蘭亭」と名付けられた4畳半の部屋があります。
庭にかけられた廊下の先にある部屋の扉は魯山人さんがデザインした中華風の文様があり、
部屋の天井にも魯山人さんらしい洒落っ気のあるデザインが施されています。
襖にも篆字のカラフルな書が書かれ、取手には隷書の篆刻が施されています。
床の間の木の節目を金色に塗り年輪を墨で書くといった、
遊び心に溢れた魯山人さんを知ることもできる「小蘭亭」です。
このように魯山人さんとはゆかりのある長浜は、
現在、ガラスアートの黒壁をメインにした観光地になっていて、
平日でも遠方からも観光客がやってきます。
琵琶湖に近く、山もあり、近江米や江戸時代から続く味噌屋など、
伝統と自然を生かしたさまざまな食材も豊かで、
この地を巡る魯山人さんツアーを考えています。
このプロジェクトの進行の様子は、順次掲載していきます。